新春ツーリングin伊豆・箱根(TEXT:M.Takahashi)
期日:平成11年1月3日(日)
メンバー:Mr.HARLEY,GSX-R1100(高橋)
天気:晴れときどきくもり
走行距離:約260km

 大晦日まで家内の実家の魚屋を手伝っていた私は、元日ぐらいはゆっくり寝ていようと、ふとんに包まっていた。
午前10:30ぐらいだったろうか携帯電話が鳴っている。眠いので無視していたら、10分後にまた鳴った。また無視したが、目がさえてしまった。

元日のこんな早くに、いったい誰だろうと思いチェックするとMr.HARLEYではないか。

 何事だろうと折り返し電話すると、少し興奮気味に「川崎のオリンピックで皮製のライディングパンツが1万円で売っている」という。
さらに「藤井にも連絡済」と聞いて、今年も彼のテンションはやや高めにスタートしているらしいことを悟った。
それから休みの間に日帰りツーリングに行こうということで電話を切った。

 1月3日の朝、着痩せしたMr.HARLEYとぶくぶくに着膨れした私の2台だけで東名川崎に向かう。
東名厚木から小田原厚木道路へと乗りつなぎ、終点小田原からは真鶴有料道路を通り国道135号線を南下する。

正月とは思えないほどの暖かさだ。わりと軽装のMr.HARLEYを横目に、ももひき+タイツ+スウェット+パラシュートパンツの過剰装備を後悔した。
渋滞が激しくなってきたので、箱根方面へ逃げることにした。135号線を右折するとまもなく「冷川峠」という看板が目に入ってきた。

バイク乗りのサガか「」という文字にめっぽう弱い。吸い込まれるように冷川峠を目指す。
とても狭いワインディングのうえ、走行ライン上にマンホールのふたがあり、ライディングを楽しむ余裕がない。
ふと気がつくと、さっき休憩をとったコンビニに程近い135号線に出てしまった。釈迦の掌上の孫悟空である。
今度は間違えないよう「箱根方面」の看板を目指した。

そしてむかえたワインディングは片側2車線の胸のすくようなコーナーが連続する、まさにGSX-Rのためにある道であった。
「この先凍結」の看板を気にしつつ快調に山を上っていくが、まだ暖かい。ついに十国峠まで来てしまった。

名物十国そばをすすりつつ「ここまできたら、箱根湯元にぬけて温泉にでも浸かって帰ろう」ということになった。
道の側には年末に降った雪が所々残り、路面が凍結していないか恐る恐る芦ノ湖を経由し小湧谷に到着。つい今朝ほど箱根駅伝の復路コースとなった道である。

超メジャーな小湧苑の湯に浸かると、このまま宿をとりたい気持ちになってしまった。
温泉の保温効果はすばらしく、再出発してから30分以上は体の芯がほてるのを感じられた。

帰り道の東名は正月休みの最終日だったので交通量が多く、GSX-Rの本来の走りはおあずけとなった。

 前回のツーリングもそうだったが、寒い寒いと思い込んでいても実際走ってみると以外にも暖かいことが多い。
ただし、「GSX-Rのフルカウルと乗り手を熱くさせる143psの油冷エンジンがあってこそ」という一言を付け加えておこう。