お伊勢参り

神戸と大阪の親戚が入退院している為、いつの日かお見舞いに行かなければならないという思いがあった。その思いは金曜日の夜に爆発した。
仕事を終えて22時頃家に着くと、子供達は「ルパン三世」を見入っていた。
「君たち! ルパンが終わったら神戸に行くぞ!」
「えっ? これから?」
「あたりまえだろう!」
「うぉ〜!」
乗りの良い性格は私の遺伝子が間違いなく受け継がれている証である。
とりあえず荷物をまとめて、神戸へ向かった。
まるで、TI英田でのSpeedWayMeetの時の雰囲気に似ていて、金曜夜の旅立ちは気分が良い。
出発後一時間ほどは盛り上がっていた子供達は寝てしまった。
妻にも運転させながら進めてきたが、途中でどうしようもなくなって、京都あたりで車を停めて寝てしまった。
目覚めると6時。慌てて出発した。
今回の最初の襲撃先は神戸に住む妻の両親。母親が糖尿病で入退院を繰り返していたのを見舞うのが目的だ。
両親の予定は母親が朝9:30に家を出て、スポーツクラブでリハビリ。父親は同じく家をでてパチンコに行く可能性が高い。そう言った意味で9時ごろには襲撃したいという目標があった。
予定通りに到着し、孫達の突然の訪問に驚く両親を見て作戦は成功した。

この日は「福島林道ツーリングの打ち合わせ」が行なわれる日だったが、すっかり忘れていた。
朝の着信を見て気付いた。(関係者の皆様すみませんでした)

翌朝、今度は大阪の親戚が和歌山に入院しているのを見舞う為に向かった。
カーナビとETCの便利さに感心しながら、約1時間半で和歌山の病院に着いた。
ここで、昼頃まで過ごし、帰り道の検討に入った。
ナビでは阪和自動車道で吹田まで戻り、そして名神→東名というオーソドックスなルートを推奨していた。
旅人のはしっくれの私は西名阪自動車道で奈良を目指した。
奈良からは四日市を目指し、東名阪→東名というルートを想定しつつもう一つのルートを考えていた。
四日市の手前から伊勢自動車道に入り鳥羽からフェリーで伊良湖へ向かおうという計画だ。

和歌山から阪和自動車道で奈良に出て、国道25号(名阪国道)で伊賀を抜けて関町へ向かった。
この国道25号は一般道なのに、信号も無く、快適な自動車専用道路だった。まるでアメリカのフリーウェイのように高速走行できる無料道路である。一部峠もありライダーならば面白いルートだ。
関町では左に行くと、東名阪自動車道で名古屋を経由して東名に繋がるオーソドックスなルート。
右に行くと伊勢自動車道で鳥羽まで行く。鳥羽からは伊勢湾フェリーで伊良湖へ渡り、浜松辺りから東名に乗るゴージャスルート。
最後の決断の時である。
素直に東名阪か?過激に伊勢参りか?
このとき、King of Travelerのメカイシ氏を思い出した。
彼ならば、迷わずに伊勢を選ぶに違いない。
ただ高速道路を走って帰ってくるという「移動」という行為は旅人にはご法度だ。
旅人のはしくれとして、私は伊勢神宮を目指した。
松坂牛で有名な松坂を経由して約70kmで鳥羽に到着した。
このあたりは不幸にも大雨でだったので、伊勢参りは断念して外宮の近くにある「伊勢うどん」を食してみた。これはお世辞にもうまいとは言えない。
このお店が悪いのか?と思ったが、そういうものらいい。

伊勢参りを断念して、伊勢湾フェリーで伊良湖へ向かうことにした。
3:10出航のフェリーに10分前に到着したが、難なく乗れた。
このフェリーでは大人360円くらいで、3Fの特別室に入れる。
ゆったりとしたスペースに上質のソファーが並び、約55分の船のたびをゴージャスにしてくれる。
これはおすすめである。

4時に渥美半島の先端にある伊良湖岬にフェーリーが到着した。
渥美半島の太平洋側を走る国道42線を浜名湖まで走った。
途中右側には延々と海岸が続き、さらには浜名湖の上を走る浜名湖バイパスは絶景である。
ハーレーが似合うルートである。

浜名湖を回って、浜松西から東名にのり、横浜を目指したが、横浜町田ICを先頭に40km渋滞に捕まり、自宅へ着いたのは23:00頃だった。

一泊二日の激しい週末だった。

おわり。