2002 GRAND SLAM4   2002年11月9日開催

腰痛番長ブルーダイナマイト号 参戦レポート (先に言っとくけど、今回は完走したヨン♪)

 

何と言っても、「自分への雪辱戦」である。

5月のトランスエコー大会では、決勝レースでエンジントラブル・リタイヤをしたもんだから、つまらなかった・・不完全燃焼・・だった。

今日は楽しもう!燃え尽きよう! 心この日を目標に準備をしてきた!! (ちょっと大げさ・・)

 

お断り・今回のレポートには、写真が一枚も有りません、アシカラズ・・。(忙しかったもんで撮っている暇が無かったデス)

 

今日は一人で、サーキット近くの待ち合わせ場所である「裏セブン」まで行く。
いつもはE番長を迎えに行って二人で行くのだが、彼はお手伝い隊(応援団)の送迎で別車になった。

首都高・向島付近でオレK/うなK車、常磐道で若旦那/Mr.Mazyora車、そして更にBS衛くん車と走りながら自然に合流しちゃった。
(この自然と走行中に集まってしまう、アウンの呼吸が絶妙ですね!)

常磐道を快調に進むが、柏の辺りで何か外の様子がおかしい・・。雨が降ってきた。完璧な雨だ・・。

「おいおい、何ナノよ。家を出る時は星が出てたんだゼ」

当然やな気がしたけど、今日はそれ以上の感情の変化が無かった。「まっ、雨なら雨でいいや」「でも、止まねぇーかな?」くらいしか思わなかった。

雨は止んだ。谷和原ICでは完全に止んでいた。でも路面はびっしょびしょ。

雨上がりの夜明けの町を、バシャバシャと水しぶきを上げて裏セブンに到着した。既にお手伝い隊が買い物をしている。TOYゴルゴ一家も居る。

くれ〜じ車オーライ。ジェントルマンが居ないけど、殆どのメンツが揃った。ここでこれ程揃っちゃうのは初めてだ。   すぐ出発・・。

 

600 Bパドックでジェントルマンと合流。デビュー戦小島家合流。チーム・テラダ隊も合流。藤竹SR軍も合流。全員で5分間程朝礼・打ち合わせをした。

時間に余裕が有るけれど、予選の順番が2番目なのでのんびりしていられない。

ライダー達は受付を、お手伝い隊はテントブースでテントの設営などで時間は過ぎてゆく。

SSCクラス(883・OPEN混走)の予選は8:25からだ。この先、各ライダーの判断で車検・ウォーミングアップ・予選をこなしていく事になる。

 

<予選>

コースの状況は、レコードラインは乾いているものの、完ドライには程遠い。しかし、ラインを大きく外さない限り、ウェットな場所を走る事にはならないだろう。

今日の予選時間は15分間で、後の10分間がタイム計測される。タイムスケジュール的に、タイヤウォーマでの予熱時間が殆ど無かったので、最初のうちはより慎重な走行が必要だ。

時間が来てコースインする。各所のコーナーは、キッチリ速度を落として走る。直線はもちろん全開だ。でも何かしら、プラスチックの上を走っているような気がする。グリップ感がないのである。

5分を過ぎて、フラッグタワーではグリーンフラッグが振られている。当然、アタックに入らなければならないが、タイヤの気分的にはもう1〜2周UPしたい。その周の最終コーナーアプローチから、アタックに入った。ところがリヤーがスライドして、気持ちは「ごめんなさい・もうしません」状態・・。
その後のアタックは、コーナーでは寝かしきれない・立ち上がりでは思い切ってアクセルONできない。このままでは困ったことになる。

「どうしたもんかな」と思いながら走っていると、S1衛くんが見えてきた。「衛くんは次(の周)からアタックかな?ついて行って10秒台GET!」と勝手に決定。裏ストレートでどんどん近づき「あら?開けてないの・・」と思いながら、最終コーナーへ突入した。

彼の25m位後方でついて行き、「表で抜けるナ」と思ったその時・・、彼は2個目の縁石でクリップしたとたんに転んじゃった・・。

見事にフロントからスリップダウンして、マシンから離れてしりもちをついた格好で路面を滑っていった。小生が転倒地点を過ぎる時、彼はごろん・ごろんと後転して「自分で大玉ころがし」大会をやっていた。

「目の前!」ってな距離じゃなかったし、小生のラインから衛くんもバイクも外れて往ったので、慌てずに済んだ。次の周のその場では、既に彼は退去していたので「大事(おおごと)じゃあねーな」と安心した。

ふい〜、依然として、走りは冴えない・・。数周アタックを続けるも、各コーナーを「おっかなびっくり寝かしながら」、立ち上がりでは「じんわり開けながら」、の走りで予選は終了した。

パドックに戻ると、第一ヘアピンで見ていたチャンプ豊田選手が、「路面のウェットパッチを気にし過ぎだ」と指摘してくれた。

いかにもその通りである。その為にリズムが保てなくなっている。目の前にパッチがあると身体が石になる。一度気にすると益々気になる。

一度それなりにパッチに乗って行き、「滑るなら滑りなっ!」と開き直れれば、また違う走りができるだろう。

今日の決勝のころには、完ドライは確実であるが、想えば「まだまだ修行が足らぬ」と言ったところである。

 

予選タイムは[1分11秒999]で、OPENクラス9位(総合9位)の記録となった。

あんなに苦労して、ぜんぜんスピードに乗れない走りだったので、「13秒台がいいとこ」と思いきや、意外にも速かったタイムでほっとした。

トップタイムは1分7秒台、2位以降の9秒台は4台。10秒台は2台。全体的に低調なタイムだ。早朝の低温は平等であるが、「速い人は速い!」。

スポーツスター・ベースでは3番目であった。

衛くんは、「左足がチョット痛いっす・・」、バイクは「修復可能」で、既に若旦那をはじめとするお手伝い隊が修復作業を開始していた。

タイムも記録されていて、1分15秒629 21番手。当然、決勝レースに出走だ。

<決勝>

天気は晴れのままで、コース路面は完ドライ。しかし、風が出てきた。裏ストレートが向かい風である。路面温度も低いままであろう。

タイヤの予熱は、予選終了直後から仕掛けておいたが、スタートまでにロス(冷えちゃう)するので、気がきでない。

 

コースインして選手紹介を終え、エンジン始動となった所で、心臓がバクバクするハプニングが小生を襲った。

「セルが回らん!!」

小生なりの始動の手順は問題ないはず・・。メインキーを入れなおす。「回らない・・」バクバク・・。

キルスイッチを一度OFFにして再ON、「回らないっ!」バクバクバク・・。

この手順を2〜3度繰り返したがセルは沈黙している。こうなりゃ押しがけしかない。

左手を大きく上げて「NG」をアピールしながらピットロード側を見ると、E番長が残っていてくれた。手招きして呼び寄せた時、オフィシャル氏もやってきた。他のライダー達はエンジンがかかって、発車OKだ。

オフィシャル氏:「どしたですかっ?」

小生:「セルが回らないので押しがけさせて下さい」

オフィシャル氏はトランシーバでコントロールへ状況を報告している。

オフィシャル氏:「OK!かけてかけてっ!」

E番長:「どうすんのっ?どうすんの?!」

小生:「セルが回らんっ!押しがけするゾ!」

E番長:「・・わかった!行くよ!押すよ!」

ギヤを2ndに入れて押し出した。5〜6m押した所でクラッチをミートした・・かかれ!

エンジンは一発でかかった。(よかったぁ〜!)

(こちとら見てる方がハラハラでした。)

前の列の若旦那のそばまで進んじゃった。彼と目が合った。ギョッとしていた。

オフィシャル氏の指示でグリッドまで押し戻した。E番長は心配そうである。

オフィシャル氏に「OKか?」と念を入れられた。「OK!お騒わせしました」と答え、E番長には「OKだよ、サンキュー」と言った覚えがある・・。

「取り合えず、スタートできるか・・」と思いながら、ウォームアップラップを走り出した。

「何で(セルが)回らないのよ」と自問自答。「メインスイッチでもキルスイッチでもない訳だ・・」「セルモーター?リレー?」「ウォーミングアップ場でもセル一発だったじゃん」「ナンダカなあ〜?」とか思っているうちにグリッドに戻ってきた。

「どうか止まりませんように・・」とお願いして、スタートの合図を待った。もうこの時は、いつもと同じ普通の気分に戻っていた。

スタート!・・大失敗・・やっちまったいっ!

5月のトランスエコー大会では、ウイリーしちゃってザマがなかった(怖かった)んで、慎重になりすぎた。

クラッチミートがおっかなびっくりになったし、2ndシフトアップ時の「アクセルがば開け」もできなかったので、「皆待ってくれー」と叫ぶも沈没・・。

そんな小生の目に入ったのは、くれ〜じである。狂気のごとく走って行く。「オッカネエ〜」と思った。あいつには「883優勝」のノルマがある。「行きなさい、どんどん行きなさい」と混走なのに応援しちゃった。

小生のグリッドは3列目であったが、何と6列目の衛くんが前にいる。「あっちゃー、○×△■◎▲!!・・」「もう〜、大失敗じゃん・・潜水艦浮上せず!ってか?」・・。

第1コーナーはラッシュアワーだ。朝のR246は知らないが、品川駅前は知ってるぞ。「隙あらば前へ!」である。小生は皆から遅れてアプローチしていったので、どのラインも塞がっている。あっちでもこっちでも「やんややんや、オレが先!オレが先イ!」とやり合っている。「あら〜、どこも開いてないじゃん・・」と思うそばから、INから2台目のラインがぽっかり空いた。

「そんじゃあ、そこ行きまっす!」ってアクセルを開けて入っていった。IN側に1台居たけど一瞬で前に出た。ここからは小生のラインになった。

周りの皆は第2グループか、飛び込むだけ飛び込んでどこにも出られず、おまけにバランスを崩し加減なので「前のヤツ早くいけ(どけ)」状態。

小生はまだまだ余裕余裕♪。皆は、出口が見えても前が遅くてフン詰まりで、しかもアウト側に集中している。そんな中小生は、真ん中からIN側

で加速準備完了。「どこからでもヨーイドンOKヨ」てなのりで、いよいよコーナーの出口でアクセルON。やったっー!コーナーを出た所で、4〜5台

抜いた。出来すぎ・・。

続く、S字・第1ヘアピン・CX・第2ヘアピン・裏ストレート・最終コーナーで何台か抜いた。

追い抜いたのか?追いつかれたのかどちらか忘れてしまったが、チーム・テラダNO.6の小松選手XB9Rと競っていた。1〜2周だったか・・。

彼とは前日の練習で行き会った。筑波は初めてなのに8秒台を出している。地元になるTIサーキットでは、2位を記録している猛者だ。

予選の成績も6位で、とっくに先へ行っててもおかしくない。「なんでこんなとこ走っているの?」と思いながら、バトルした。決着は小生のミスでついた。第2ヘアピンの出口で痛恨のシフトミス・・。
すぐ後ろに居たのだろう、一瞬で前に出られ、ストレートはついていくもののコーナーでは離されて

いった。彼としては、早く先に行きたかったのだろうが、小生が無理やりつき合わせたようだ。アディオス!

次のバトル相手は、若旦那だった。またまた第2ヘアピンの出口でシフトミス・・。若旦那が前に出た。「今日という今日は逃がさないゾ」と裏ストレートをついていく。最終コーナーを立ち上がり「なに○そー!」と1コーナーへ突っ込む。っとその時若旦那はオーバーランしていった。わけなく前に出た小生だが、今日3回目のシフトミス!「まただぁ〜!」と叫ぶも、今度は若旦那にドンどこ差をつけられた。「絶対前に出る」気持ちで追いかける。若旦那の1コーナーの突込みがおかしい。ブレーキが終わっちゃったように、手前からふらふらかけている。OUTから抜きにかかるが、ラインがクロスする。ちょっとヒヤッとしたが、若旦那の直前を通り過ぎた。また前だ。この後若旦那は、オーバーラン大会を第1ヘアピン・第2ヘアピンなどで披露してくれた。(この辺でハラミ5人前くらいだネ)
「もうそのままいちゃってよー」と思うが、しぶとくゾンビのように復活してくる。「ゾンビ若旦那かよー」

決着は小生の4回目のシフトミスで決まった。仕方無しにアディオスした。

もう何周走ったのかさっぱりわからなくなってしまった。ピットサインを見ている暇もなかったので、次のオモテで確認しよう。

っが、ピットサインを見落とした・・。

「んもウ〜、何周なのヨ」と思っているうちに、本日5回目のシフトミス。毎度お馴染みの、第2ヘアピンの立ち上がりだ。

小生の横をNo.33宇野選手が弾かれたように抜いていった。もう残りは1〜2周だろう。離されるわけにはいかない。裏ストレートのスピードは同等だ。っと最終コーナーで差が縮む。「いける!!」立ち上がりで並びたい。コントロールライン付近で外側ラインを絞られた。彼のIN側へラインを変える。前に出た。「どこまでも突っ込め!」と自分に激を飛ばす!

やったア、前に出た。しかし突っ込み過ぎで、「ホレレレ・・」状態だ。「まずいぞ、抜き返される」と思ったが、彼は並んでこなかった。

もう逃げるしかない。もうシフトミスはしたくない。鬼門の第2ヘアピン立ち上がりを慎重にクリア。裏ストレートを先行するバイクも見えてきた。「後何周なのヨ」「こうなりゃ、前のヤツもいただこう」なんて考えながらオモテにでてきた。「ピットサインはどこですか?」

またサインが見られなかった。「もう〜ツ」っという間に1コーナーの突っ込み。周遅れがいる。「引っかからないよーに・・」パス。

勝負はこの1周で終わりだろう。前を走る選手が近くなってきた。後ろには宇野選手がぴったり来ているだろう。各コーナーの侵入はINを絞り気味で入る。第2ヘアピンの立ち上がりも問題なし。前の選手がまたグッと近くなった。周遅れが1台いる。「何か有りそう・・」「最終勝負だ」最終コーナーを進むとき、先行車に更に近づいたが追いつくには到らなかった。フラッグタワーではチェッカーフラッグが振られているのが見える。

周遅れを抜くときフィニッシュラインを通過した。

 

「ふい〜、頑張っちゃったナ〜」とクールダウンラップ・・。

第1ヘアピンのスタンドで手を振っているグループがいて、近づくにつれてどうも小生に振っているように見える。小生もその人達に手を振ってみたら、「やんや、やんや」で振り返してくれた。「ああ・・?知り合い?」とか思っているうちに、通り過ぎちゃった・・。

スイマセン、あなた方はどちら様でしたでしょうか?
お顔がはっきりわかりませんでした。機会があったらお知らせ下さいネ〜。

 

レースの結果をお知らせしましょう。

小生は、OPENクラス:10位(総合10位)べストラップ1分10秒266でした。トップとの差は、40.252秒でした。

9位の人とは−3.644秒差、バトルをした11位の人とは+1.656秒差でした。バトルをした若旦那は8位で+4.87秒前を走っていました。

883クラスの人が前に居ないので、「OPENの面目を保った・・」と自画自賛しております。

 

<OPENクラス>

若旦那     8位(総合8位) ベストラップ 1分08秒839  ※あっぱれノーマル・ファイヤーぼるてぃー!

腰痛番長  10位(総合10位) ベストラップ 1分10秒266  ※近年のなかで、ベストレースでした。

衛くん    13位(総合14位) ベストラップ 1分12秒397  ※手負いのだるまは頑張った!

藤本くん   19位(総合29位) ベストラップ 1分20秒551  ※来年こそはビリから脱出せよ!

 

<883クラス>

くれ〜じ              2位準優勝(総合16位) ベストラップ 1分13秒123  ※「優勝ならず」でした。次こそ獲れよ!!

デビュー小島家 登氏(弟)    6位入賞(総合22位) ベストラップ 1分13秒911  ※デビュー戦で入賞おめでとうございます!

デビュー小島家 雄司氏(兄)      7位(総合24位) ベストラップ 1分14秒568  ※デビュー戦お疲れ様でした!

 

<シングル:MS−1&2VSクラス>

藤竹選手   2VSクラス  3位入賞(総合13位) ※表彰台おめでとう!シャンペンの抜き方、もっと練習しろヨ〜!

 

 

MEGA RIDEの皆さん、お忙しい中多大なるご支援をいただき、ありがとうございました。

来年も、この楽しい時間が過ごせるよう準備いたします。またお手伝いをお願いすると思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

 

 

−独り言−

今年のグランドスラム4大会のスケジュールは、例年と違ってワンデーレース、しかも土曜日の開催となった。

大会参加者の減少が、開催されるクラスの統合・淘汰(整理)の原因の一つになっているともいえる。そしてこれは、今回の縮小開催の理由として

一番目に挙げられる点だと思う。

年間を通じて、あるクラスにあってはエントリー台数が極端に少なく、シーズン中でも、取りやめもしくは他のクラスと混走が避けられない状況でもあると聞く。

そして今回、HD・SSCも参加者の減少が原因(小生はそう思う)で、883クラス・OPENクラスの混走レースとなった。

そんな中、今回HD・SSCへエントリーしたにも拘らず、主催者の指示でACTクラスへ移されたエントラントがいて、相談を受けたりして大会の前夜までバタバタしていた。(レース当日にも予選のクラスと決勝のクラスを移されたエントラントもいた)

 

小生が知るところの主催者側の意向は、「予選落ちが出ないように筑波のフルグリッド32台にエントラントを調整(絞った)した」との事だった。

選手権は懸かっていないにしろ、全4戦のシリーズ戦であり、シーズンポイント争いもしているのだから、誰(どこ)にもこのようなオーダーを出してはならないのではないかと思った。今大会はこのシリーズ戦の最終戦である。きっちり予選をして、「落ちる者は落ちる」レースでよかったのではないか。「予選落ちを出さないレース」をするならば、それは来年以降でもよいのではないか・・。

しかしそれよりも先にやるべき事として、参加者を増やす努力をするべきである。
(883クラスはジリ貧・OPENクラスももっと出てきてほしい)

 

小生はその当事者ではないが、実に近いスジのエントラントがこのバタバタ騒ぎに巻き込まれて、ライダー(参加者)としての集中力が途切れ、全て準備が整ったタイミングにもかかわらず、一時は出場を断念する気持ちにまで及んだ事は、気の毒でならない。

その後、彼のエントリーはHD・SSCに戻り、当初の予定でレースに臨んだ。混乱を乗り越えた時、彼は疲れ果てていた事を思い出す。

 

 終わり