TORANS ECHO 2002レース報告 [ブルー・ダイナマイト号] リタイヤ顛末記              2002/05/06開催

 

待ちに待ったレースであった。いつものメンバーもそろった。天気もまずまず・・。やることはひとつ、「全力を尽くすのみ」で

ある。

しかし、尽くせなかった・・。決勝3周目に入った直線でエンジンが停止したのだった。

1コーナー出口でマシンを止めレースが終わった・・。

 

SSC OPENクラス 予選>

今大会は予選時間が10分間となりタイム計測はその内の後ろ7分間である。周回数的には以前より23周少なくなる

予想がついていた。予選コースインはなるべく前の順番を確保したい。後ろの順番であると、周回数的に12周少なく

予選が終わってしまう事もあるからだ。きっちりタイムを出せる技量のライダーならそのような事は関係ないのだろうが、

小生はそうはいかない。誰よりも沢山走りたいからだ。

しかし心配は要らない。メカニックであるエレック斉藤番長とジェントルマン豊田氏がいつもの様に最前列をきっちり確保してく

れた。

コースオフィシャルの指示でピットロード入りする。もうあと僅かな時間で走行開始だ。

この後オフィシャルの指示で予選走行が開始された。決して慣れているものではないが無事走り終わった。結果は

[1分11649]12番手。スタートグリッドは3列目の最もIN側になった。

自己ベストの25秒落ち・・。もしベスト位のタイムでも10位付近である。今回のレースのポールタイムは1分05秒台・・。

厳しい決勝レースが思い浮かんだ。

 

<SSC OPENクラス 決勝>

ウォーミングアップ場で調子を見る。エンジンを温め輪乗りでミッションの入り具合をチェック。何の問題も見当たらない。

スタートに見立てて、0Km発進加速をしてみた。調子がいい。スタート前チェックを済ませいよいよグリッド整列だ。

皆の応援を受けスタートの時が来た。今回のスタート合図は「日章旗の振り下ろし」式である。タイミングよくスタートできた。

ところがフロントが浮いてしまった。失敗だ!。あわててアクセルを戻し2ndへシフトアップ!うわー!またフロントが浮いた!。またまた失敗・・。走行ラインも左右によろよろしている。「もうだめ」と思い素直にアクセルを戻し、少し早いけど3rdへシフトアップ・・。やっと落ち着いた。第1コーナーは目前に迫っている。あんな事をやっていたので他車から抜け出られずIN側に絞られた。「ならば突っ込んじゃえ」と思いインベタでどんどん行った。第1コーナーの4/3ほどで34台前のライダーがリヤーを大きくスライドさせた。小生のOUT側のライダーやその前を走るライダー達の加速に躊躇が感じられる・・。小生のライン

は関係ない。どんどん行く。コーナーを出るも他車と並んで第1ヘアピンへ向かう。ヘアピンの突っ込みで1INから抜いた。

CXを抜け第2ヘアピンのアプローチ・・。1台にINを刺された。まずい、このライダーのマシンはめちゃ速いやつだ。裏ストレートを必死で追いかける。あれ?、いつもと違う感じだ。直線でそこそこついていく。最終コーナーをたちあがり夢中で追う。ここでもあまり離れない。こんな調子で2周目の最終コーナーを終え5thにシフトアップした時異変がおきた。大きな破裂音が聞こえた。レブッタ音じゃあない!。加速しない!。見る見るスピードが落ちる・・。もうピットロードの出口を過ぎてしまった。エンジンは完全に停止している。とても静かだ。チェーンの音しか聞こえない。惰性で第1コーナーを周り、そのままIN側のグリーンに出た。何がなんだか分からなかった。ギヤーをニュートラルにしてセルを回してみた。ちゃんと回っている。GASコックもOKだ。プラグコードもきちんと刺さっている。諦めた。リタイヤである。自身はコース外に退去してレースを見守るしかなくなったのである。停止した場所がちょうどウォーミングアップ場に接した場所であった。ピットの方を見ると内藤氏が駆け付けて来るのが見える。心配そうな表情だ。状況を説明し、無念の気持ちで2人でレースを見送った。第1コーナーから第1ヘアピン入口の管理用通路までマシンを押した。とても長い距離だった。メカニックのエレック斉藤番長が出迎えてくれていた。何もうまく説明出来なかった。テントに着くと皆が労いの言葉をかけてくれた。内藤氏が早速トラブル箇所の特定作業を始めた。数項目のチェック作業の後「ピックアップローター」が破損脱落しているのが見つかった。これが全てを終わらせた原因であった。

小生、リタイヤは2度目であります。(予選リタイヤが1度。今回の決勝リタイヤが1度。)

普段整備しない箇所とも言える部位・部品ですが、「後悔先に立たず」でしょうね。いい教訓になりました。

マシンの整備は当たり前の事ですから、「整備不良だ」と言われても仕方がありません。

次回のレース・・、雪辱に燃えますヨ!。また応援して下さい。今回もありがとうございました。

 

オマケ:ぶっ壊れたにっくき「ピックアップローター」の写真を添付しました。

エンジン停止の原因はこの部位に収まる「ピックアップローター」なる部品の破損によるものであった。中央のボルトでその奥のシャフトに取り付けられている。

通常は下の写真のものが見えているはずである。(写真は奥側。断面はコ字形)

直接ボルトが押さえる部分の周りから見事に破断し脱落したのだ。(すっぽり抜けてしまっている)

そしてスパークプラグの火花をコントロールしなくなったのだ。

すっぽり抜け落ちた「ピックアップローター」である。この写真ではわかりにくいが、厚さ(高さ)は15mmくらいの物である。内周部は全周破断面(金属疲労)だ。

これまたわかりにくいが、この外周に2箇所の切欠き(窓)がある。

上の写真の取り付けボルト左下に見える円盤部品の黒色のピックアップ部のスリット部位を通り抜けるように回転している。ローターの切欠き部が通過するとスパークプラグに火花を飛ばす仕組みだ。