2002/3/14

筑波サーキット初体験!

 

このイベントはBRIDGESTONEが今年からはじめたイベントで、これまでの走行会はレースを行っている人を対象に行われていたが、今年は一般の人を対象に繰り広げられているイベントである。
通常の走行会はライセンスや皮ツナギなど、細かい規制があったが、このイベントは皮ジャン・皮パン・フルフェイスヘルだけあれば、走行できてしまう。しかも無料。
こんな、私のためにあるようなイベントなので、駆けつけたわけだが、結果は「完璧満喫」の一言だった。
この場をかりて、PLAINの三浦代表とBRIDGESTONEへ御礼申し上げます。
走り屋にはBATTLAX BT39、ツーリング派にはFirestone VT01これで決まりですね。

Bridgestone

 

というわけで、心うきうき状態で、当日の朝6:30に待ち合わせの守谷SAへ向かった。
レーサー達は6時受け付け開始なので、早めに出発していたため、守谷SAに集合したのは、私とマッツーそしてキモトッチの3名だった。
朝の守谷SAといえば「かき揚げソバ」これは定番である。
一人でソバをすすっていると、坊主頭のツナギを着たライダーらしき人物が近づいてきた。「食事中なので、サインは後にしてください」とその青年に伝えながら、よく見てみると、マッツー松永だった。彼は、サーキット走行に闘志を燃やし、坊主頭にしてきたのだ。その彼の気迫におされながら、「かき揚げソバ」を平らげた。
しばらくすると、キモトッチも到着し、夢のサーキットへ向けて出発となった。

若干迷いながら、サーキットに到着すると、他のメンバーはすでに陣取りを終えて、整備に入っていた。
今回の参加メンバーは以下のとおりである。

○PLAIN 三浦代表(ハイエース)
◎PLAIN 田辺夫妻(GSX110S)
○PLAIN テッチャン(TDM850)
  ※PLAINはフルメンバーでこのイベントを盛り立てている。さすがにBT39の生みの親の一人でもある三浦氏の思い入れは強い。
◎セキヤン(XLH1200)
◎くれ〜じ (XL883 & FXDX) 
  ※何でFXDXを一緒に積んできたのか?このときは解らなかった。
●シミズ氏(Buell RSS)
●エレック斉藤(弟のBuell M2)
●オレンジKことカワノ氏(XL1200S)
◎一国 梅ちゃん(Buell M2 Ume Special)
◎タマル氏(Buell M2)
●モリタ氏(XL1200S)
●キモトッチ(Buell S1)
●マッツー松永(Husqvarna SM570R)
◎モッツー藤本(Buell X1 OrengeBaby)
●Mazyora(SuperMazyora1200RR)

記号の説明○不走行 ◎Dクラス(経験者) ●Hクラス(初心者)

バイクの性能やライダーのキャリアによって我々は早い人達のDクラスと初心者のHクラスの二つチームに分かれ、午前・午後の二回、30分づつの走行になる。
Dクラスの1回目は9:30〜10:00だったが、我々Hクラスは講習を受けなくてはならないので、Dクラスの1回目を見ることは出来なかったが、講義中にメインストレートを走る姿はかろうじて見えたので、誰がどの位置を走行しているのかはわかった。

★Dクラス 1回目
相変わらずの先頭はセキヤン。しかし、右側をのんびりと走っているのが見えた。腰痛で倒れ、久々のサーキットなので、身体を慣らしているかのように見えた。
その数台後からくれ〜じ藤原氏の883が追いかけて行き、その直後を当サイト主演男優賞を受賞しているタマル氏がノーマルエンジンのM2で追いかけるという展開に、講義を受けながらもわくわくして見ていた。
(補足:でも講義もきちんとメモを取りました。)
スローペースのセキヤンだったが、くれ〜じ氏が近づくにつれ徐々にペースアップ。二人のバトルとなった。
ここにタマル氏が絡めば面白いと期待していたが、この二人に追いつくことはなかった。
セキヤン1200とくれ〜じ883。SSCの違うクラスが一緒に走っているのが見れるのも走行会の面白みの一つかもしれない。
梅ちゃんとモッツーは最後方からスタートしたが、3周ほどで、姿が消えた。
田辺氏は2秒台のこのクラスでも各の差を見せ付けながら、周りを次々と周回遅れとさせていた。


Dクラスの1回目の走行終了と同じごろ、我々の講習も終了した。
因みに、講師のカミヤ先生とは通称カミチューさんと呼ばれ、レース界ではとても有名な人であることをあとで聞いた。
パドックに戻ってみると、梅ちゃんのM2がばらされていた。何かトラブルらしい。
せっかくの走行会を3周で終わらせたくないという執念で、ばらしていたが、M2が息を吹き返すことはなかった。
このときから、梅ちゃんはストップウォッチを数個、首から下げて、みんなのタイムを計ることに専念した。(T T)
Hクラスの1回目は11:30.刻一刻と迫る初走行に私を含む初心者軍団は緊張していった。
そのとき、マッツーがとんでもないことを言い出した。
「腹が痛いんですよ。これは朝守谷SAで食べた山菜ソバが当たったんでしょうか?」
生ものならいざ知らず、山菜ソバで腹痛になった人など聞いたことが無い。緊張の為の腹痛だったに違いない。
カワノ氏の表情も徐々にこわばっていった。キモト氏は奥の方で静かに精神集中に専念していた。
ここで、突然の自体が起こった。
Hクラスに欠員が出たので、その枠にくれ〜じ氏が加わることになった。それも、あのFXDXでである。
慌てて、テーピングをして、走行の準備をし出した。
これを聞いて私は喜んだ。彼の後ろでラインを学ぼうという魂胆があったからだった。

★Hクラス1回目
25名の参加者が3チームに分かれ、30秒ごとに先導付きでスタートしていく方法での走行。
5週目からは、フリー走行となり、追い抜きもOKとなる。
先導車は一周あたり、2分くらいのペースで走行するため、のんびりと楽しむことが出来たが、いざフリーとなり、目標物を失った初心者の私には、コーナーへ侵入するスピードが分からない。
バンクのついたコーナーではそこそこのスピードでもOKなのだが、ヘヤピンはヘヤピンなりの減速をしてしまう。すると、バンクで大きく速度が落ちて、コーナーの途中でまた加速することになってしまう。
このRとバンクと適正スピードの関係はわからないまま、1本目が終了した。
しかし、路面は綺麗で、グリップが良く、道幅は広く、対向車はいない。
最高の道がサーキットであると実感した。
初めてのサーキットなので、下見のつもりで走っていたが、周りの景色は何一つ覚えていなかった。
覚えているのは、綺麗な路面と前を走る女性ライダーの華麗な後ろ姿だけだった。
それと、初走行で初イエローフラッグを目にした。
「イエロー? 誰かがコケたな  甘いぜ!」
そう心でつぶやきながら、CXの切り返しを華麗にこなしていくと第2ヘヤピンの脇にバイクが停まっているのが見えた。
そのバイクは華奢なスタイルで車高が高く、オフ車のような雰囲気の黒いバイクだった。
「ハスクバーナ すなわちマッツー」
笑ってしまい、自分も第2ヘヤピンでつっこみそうになってしまった。
そしてさらに走っていると、今度は、サーキットでは異様な雰囲気をかもし出すスタイルのライダーが目に入った。ミッドコントロールに大きく開いた手と足。それはまさしくFXDXのくれ〜じ氏だった。
峠では何度も見ているが、サーキットでは異様に見えた。
オレンジKを先導しながら、比較的スローペースで走行していたため、私も追いつくことが出来た。
そして最終コーナーで追いつき、立ちあがりでぶち抜いた。
くれ〜じ氏には戦闘意欲はなかったものの、インから追いぬく時は気持ち良かった。
まるで、名勝負に良くある光景で最終ラップ最終コーナーで交わしてチェッカーというイメージを勝手に描いて、メインストレートに踊り出た。
「勝った」
さらに勝手にそう思いこんだ。
しかし、ちょっと本気になったくれ〜じ氏にはすぐにぶち抜かれ、見失ってしまった。

その後2〜3周でチェッカーが振られ、初走行は無事に終わった。

パドックに戻り、梅ちゃんが
「何秒くらいだったと思いますか?」
とストップウォッチを持ってやってきた。
「今回は下見だし、コーナーでも攻めてなかったので、23秒位かな?」
と謙遜をして答えた。
すると、梅ちゃんはにやりと笑い
「まだまだ甘いな。 26秒ですよ!」

ガーン

26秒?
信じられなかった。
以前タマルさんからは最初に走って、20秒くらいなら速いよ。と言われていたので、23秒と謙遜していったものの、内心では20秒フラットと信じていた。
しかし、結果は26秒。ショックは大きかった。
Buell RSSのシミズさんや弟のM2を強引に持ってきたエレック斉藤は共に23秒台で素人の部ではトップだった。
「3秒遅れか? キツイぜ」
「後ろも詰まってるぜ」

@サイトウ 1’23
@シミズ  1’23
BMazyora 1'26
Cマッツー 1’27
Dモリタ  1’28
Eキモト  1’29

ここからは、真剣に走りについての聞きこみを行った。
2本目は何としても20秒フラットを狙おうと思ったが、今回の走りを振り返り、6秒も縮める組立てを行ったが、到底無理っぽかった。
しかし、タマル氏のアドバイスで各ポジションでのギアや走り方をレクチャーしてもらい、イメージトレーニングに入った。

★Dクラス2本目
昼食後Dクラスの2本目が行われた。
1本目が27秒とさえないモッツー藤本は、暗い表情で、コースへ向っていった。
ダブルエントリーのくれ〜じ氏も元気一杯だった。
やっと感覚を戻したセキヤンも本来の厳しい表情になっていた。
第一ヘヤピンのところで、Dクラスの走行を見ていると、最初に飛び出してきたのは、ゼッケン79のセキヤンこと関口選手だった。セキヤンは練習走行や予選などでは必ず先頭を確保して、第一コーナーを立ちあがってくるのが定番である。
くれ〜じ氏は今回はセキヤンから離れての位置どりとなった。
DクラスにはR1やSV650そしてZX6Rなどの競合が揃っていたが、カタナに乗る田辺選手はさすがの実力を発揮しダントツの走行になっていた。
この日も3秒台での走行が続き、我々観客を魅了した。
魅了させられる反面
「何故 あの速度でヘヤピンに入れるの?」
という不安を素人ライダー達は感じた。
かえって、ヘヤピンを知ってしまった自分ではその差を痛感した。
グオーンと減速はしているもののものすごいスピードでヘヤピンにツッコミ、ククッと曲がって立ちあがっていくその姿は到底理解できなかった。
この走行会には落とし穴があった。
この田辺氏のような2秒台のライダーと20秒台のライダーも一緒に走っていることだった。
ヘヤピンの侵入ではしばしばその速度差が起す、ヒヤリとする場面が多い。
あるDUCATI996の後ろからヘヤピンに侵入して行ったくれ〜じ氏は、突然の減速に、急ブレーキをかけて何とか凌いだシーンもあった。
今日の最大の不運はここで起きた。
この問題ライダー(DUCATI996)が第一ヘヤピンに差しかかろうとしたとき、かっ飛びロックンロールの田辺選手が背後からやってきた。
そのすぐ近くに居たくれ〜じ氏はここで大きな声を上げた。(後から聞いたことだが)
「駄目だ! そいつにはついて行くんじゃね〜」
まさに、悲痛の叫びだった。
しかし、2秒台のスーパーライダーの田辺氏には聞こえるはずがない。
田辺氏はヘヤピンの外から抜くか内から抜くか?迷いながら侵入しようとした瞬間、DUCATIはお約束の急減速をした。
その速度差からカタナ号はとまれるはずがない。
当然のことながら、DUCATIにツッコミ、ライダーは放り出された。
そして、肩と首と頭で身体を支えながらまるでバックドロップされた状態で、数十メートル滑って行ってしまった。(通称バックドロップすべり)
我々の目の前でのこの出来事に言葉を失った。レースは赤旗中断となった。
しかし、すぐに立ちあがってバイクに向って行ったので、怪我はないらしく、安心した。
新品のサイレンサーやフェンダーそしてヘルメットには大きな傷跡を残した。

我々素人軍団のHクラスには、刺激が強すぎた。
やがて我々の2本目が始まる。
2本目はみんながタイムを上げてくるに違いない。
このHクラスの優勝を手にするためには20秒が欲しいところだ。

★Hクラス2本目
まずは、5周の先導付き走行が始まった。
5周の間にコースの幅や、ギアポジションの確認をしながら、戦闘準備を整えた。
そして、先導車が離れ、フリー走行になった瞬間に前に居る3台のカワサキ軍団を交わそうと試みた。
1回目の走行よりは、だいぶ段取りを覚え、腰を落としてのコーナーリングもうまく決まることが多くなった。
綺麗に整列しながら走るカワサキ軍団に割りこもうとするが、なかなか入りこめない。
「畜生! なんでだ?」
もう少し、コーナーへの侵入速度を上げてみた。
すると、前のライダーがグーンと近づき、接近するのだが、立ちあがりで負けてしまう。
「第一コーナーの突っ込みしかない」
そう心に決めて、メインストレートを必死についていった、そして向こう側がブレーキをかけたとき、こちらもブレーキをかけた。
ブレーキ性能の差で、必然的にマジョーラ号が前に行く、
「やばい オーバースピードだ!」
慌てて腰を落として第一コーナーへアプローチすると、
「な〜んだ まだまだ大丈夫じゃん」
そう感じた。この登りのバンクのついたコーナーはやはり馴れが必要なようだ。
シールドは曇り、1本目と明らかに違う気合を感じた。息も荒い。
カワサキ軍団を交わした後は一人旅だった。
時折、ブワーンと速いライダーが一瞬で抜いていくことはあったが、ほとんど一人旅だった。
ややもすると、前の組が目に入った。
くれ〜じ氏とカワノ氏である。
「見えた。 1本目の俺とはちょっぴり違うぜ」
そう思いながら、カワノ氏を交わし、前のくれ〜じ氏に迫った。
そして、一気に抜き去ったが、こんどは遊んでくれなかった。
ちょっぴり寂しかったが仕方なく、一人で走ってみたが、一人ではつまらないものだ。

チェッカー後にピットに戻り、ヘルメットを外すと田辺選手は「今回は攻めてましたね」とのお声をいただいた。自分の走りが伝わったことに感動をし目頭を熱くした。
汗ばんだ身体を覚ますために皮ジャンを脱ぎ、一服しながら、結果発表を待った。

結果

@サイトウ   1’22”02
AMazyora   1’22”67
Bシミズ    1’23”26
Cマッツー   1’24”51
Dキモト    1’27”53
Eモリタ    1’28”29
Fカワノ    1’37”67


惜しくも2位だったが、自分自身には満足できた。
来月は20秒を切ることを目標に頑張るつもりだが、それ以上は無理だ。
10秒を切るタイムを持つ、セキヤンやくれ〜じ氏の偉大さを再認識させられた。
今回悔しがっているマッツーは次回はBuell S1Wでの参加を早々と宣言していた。
撤収作業後、ハスクに跨った豊田氏はウィリー+ブレーキターンなど、ボリス・シャンボンのような過激なパフォーマンスを見せてくれた。それと同時に、そのパフォーマンスにはマッツーへの熱いメッセージが込められていた。
「マッツーよ ハスクを操るには、まだ早いな」

 

写真集 その1
写真集 その2
写真集 その3

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