2001年 一国峠プチ・レース第15戦

ポイント差13ポイントで逃げ切りを図るMacと奇跡の逆転優勝を狙う石田選手のシリーズチャンピオン争いが注目される最終日。

第15戦は、フルコース(右回り)で開催された。
大コースはパワーに勝るCRMが有利なコースである。
ランキングトップのMacは手堅く2位ねらいとし、スタートを試みる。
意外と良いスタートだったが、やはりCRMは第1コーナーを制する。
しかし、本日は「乗れていた」MacはCRMの石田選手をピッタリマークして周回を重ね、
「機会」を待っていた。
右回りを苦手とする石田選手に食いついていれば、必ず「機会」は訪れると信じて、背後を追走した。離されてしまっては、余裕を与えてしまうため、プレッシャーをかける必要があった。
3周目(最終LAP)に入り、砂利道のバックストレートでCRMに離されかかった。
しかし、270ccにボアアップしFCRを搭載するTT250R Raidも簡単にはあきらめず、食いついて行った。
バックストレートが終わり右コーナーに差しかかった時、石田氏は後ろを振り向いて、追って来るMacを確認した。意外と近くに居るMacのTT250R Raidを見て、焦ってしまった。
「なぜ、レイドが食いついてきてる? このコースはCRMのものなのに、、、。」
そうつぶやいた瞬間、フロントを滑らせて転倒となってしまった。
大笑いしながら、脇を通り過ぎてトップに立ったMacはそのままGOALした。
石田氏は何とか2位を堅持し、6Pts。
しかし、Macとの差は17Ptsと広がった。
青山選手は終始良いところなしで、「駄目だ!レイドは!」と自分のレイドをののしっていた。

   


2001年 一国峠プチ・レース第16戦

第16戦は大コース(左回り)でもうポイントを落とせない石田選手が目に炎を燃やして望んだ。
スタートダッシュを決めたMacはそのまま逃げ切った。
追い込む石田・青山両選手はそれぞれ転倒し、先を行くMacに楽させてしまった。
最終LAPではすでに半周の差が着いており、Macは余裕の2連勝を飾った。
Macは、ここでも2位の石田氏と4Ptsの差をつけ、その差21Ptsで、今シーズンの優勝を決めた。
   

 

 

2001年 一国峠プチ・レース第17戦

第17戦は小コース(右回り)だ。
これまでの数々のクラッシュはこのコースで起きている。アオヤマ氏しかり、Macしかりである。
相変わらずのスタートダッシュはMacのRAID号が良く、第1コーナーへ進入しようとしてシフトダウンをしたら、ミスでニュートラルに入ってしまった。慌てずに1速に入れて進入しようとしたら、すかさず石田氏が外からかぶせてきた。
第1コーナーは石田氏に譲りウォッシュボードも何とか付いて行った。
第二コーナー(右ヘヤピン)での石田選手のトラブル率は3割を超えている。
すなわちこの3周のレースでは一回はミスる。
そう信じていたMacは無理をせずに後ろに付いてプレッシャー攻撃を与えた。
そして、早くも1週目のヘヤピンで石田氏がオーバーランをしたように見えた。
「しめた!」
そう思いブレーキをかけて内側に侵入しようとしたら、フロントが取られ転倒!
転倒した瞬間真後ろのアオヤマ氏が「ウワァー」と奇声を上げていた。
何とか接触は避けたが、これでこのレースはあきらめなくてはいけない。
石田氏が、遅ればせながら優勝し10Ptsを加算した。
   


 

 

2001年 一国峠プチ・レース最終戦

最終戦となった一国峠プチレースは全18戦目を迎えることになった。
何とか優秀の美を飾りたい面々はこれまでのレースを振り返りながらのゆっくりとスタートになるかと思いきや青山選手が飛び出した。
テクニカルコースと言われるこの小コースは青山選手の得意なコースである。
2番手には石田氏、殿はチャンプMacである。
林を抜けるコースを抜けると、のぼりのヘヤピンがあり、ここでの立ち上がりがタイムに大きく影響する。
スピードを落としすぎると、柔らかい砂にタイヤが取られ前に進まなくなる。
すべてのライダーは承知の上だが、毎回苦しまされるポイントである。
この左のヘヤピンを立ち上がると砂のウォッシュボードがあり、ここの乗りこなしがこのコースのすべてである。転倒するのも、抜き去るのもこのウォッシュボードなのである。
一周目のウォッシュボード立ち上がりで石田氏がバイクを右や左に振られ苦戦しているのを見て、まずはパス。これで2位に上がった。
2周目のウォッシュボードの後半で青山氏がバイクを振られもたついているのを、慌てずにパスしこれでトップ。
最終LAPは危なげなく、逃げ切ったMacは優秀の美を飾った。

   

※写真

最終ポイントランキング

おまけ

レース終了後に、チャンピオンを取得したMac選手による、タイムアタックが行われた。
コースは最終戦が行われた「小コース 左回り」とし、タイムアタックが始まった。
体力的な問題から、一周目で良いラップが出なければ、その後は期待できない。
プレッシャーの中で、Macはスタートをした。
最初の獣道は270ccのパワーに物を言わせて、アグレッシブに攻める。
獣道後半の小さなウォッシュボードは、意外ときついのでスピードを落とし、左のヘヤピンへ向かった。
ここで、スピードを落とすとタイムロスになるので、意外と元気良く回らなければならない。
何とか、うまくいき、最後の関門「砂のウォッシュボード」。
このコースはここですべて決まると言っても過言ではない。
肋骨を傷めるのも、ここでのオーバースピードによる原因がすべてだ。
今回は、砂がそれほどやわらかくなく、無難に超えた。
そして、ラップタイムは

52秒87

これが、ここのレコードとなった。
チャンピオンが出した会心のこのタイムを目指して、石田選手がチャレンジ。
早そうに見えたが、

53秒43

やはりMacは早かった。
アオヤマ選手が次にアタックするものの、

58秒55

と振るわず、レイドとの相性の悪さを露呈していた。
帰り際に、石田選手が最後に再アタック。

55秒23

と、タイムは縮まらずに、断念。
乗りに乗っているMacは、調子に乗って再アッタク

52秒28

さらにレコード更新である。
とりあえず、小コース(左周り)のコースレコードはこれで決まった。
次回は、マッツーやタマル氏がレコードを目指してチャレンジしてくれるだろう。

 

終わり