一国峠 多摩川でのエンヂューロレース

開催日:2001/10/7

場所;多摩川某所

参加者:
<HONDA勢> 石田(CRM250)・松永(CRM250)・長南(CRM250)・平原(BAJA250)・フジイ(XR250R)
<KAWASAKI勢> 青山(SuperSherpa)
<SUZUKI勢> タマル(DR250S)・吉田(Debel250)
<YAMAHA勢> Mac(TT270R Raid)

あさ6:00に目覚め準備をし、多摩川沿いの集合場所に向けて出発したら、数キロで予備タンクになってしまった。
満タンで16klも入るレイドのタンクは練習では不利になると考え5Lか10Lくらいだけ入れようとガソリンスタンドに寄ったものの、いつもの調子で「ハイオク 現金 満タン」と言ってしまった。

「しまった!」

しかし、270ccにボアアップされたエンジン。
加速ポンプが正常に作動するようになったFCR31。
昨夜、エビナタイヤでこっそり装着したBRIDGESTONEのEnduroタイヤ ED03。
と他の条件はすべて整っているので、多少重い程度は全然問題外と感じていた。
予想外の給油タイムで時間が押してきたため、多少スピードを出してガス橋から多摩川沿いの道を上流方向に向けて進んだ。
この道は一車線なので、車はすり抜けないと順調には走行できない。
ガス橋からだと、丸子橋・二子玉川橋で車が詰まる。それを強引に抜かなければ、チンタラとした車のペースになってしまう。
それをしていたので、比較的元気良く走行していると、二子玉川の手前で、背後から迫るオフ車を確認した。みるみる迫るその正体は「石田会長」だった。
その後2台でつるんで、いつものように二子玉の車の列をパスしていると、その渋滞の中に見覚えのある赤い(実際には朱色)のBAJAを発見した。
本日、一国峠初参加の「平原氏」である。
彼は一国峠に憧れてBAJAを買い、市街地走行中に不慮の事故で手首を骨折し、現在リハビリ中の若者である。この日は「一国峠 入団テスト」を予定していたが、まだ完治していないということで、とりあえず見学ということでの参加になった。
彼の「一国峠」に対する思い(いや、師匠であるタマル氏への思いと言った方が正しいのかもしれない)は人一倍で、リハビリ中バイクに乗れない時は、このホームページのツーレポや写真で股間を熱くしていたということからもうかがい知る事が出来る。おそらく誰よりも今日のこの日を待ちわびていた一人である。
しかし、そんな彼は車の後ろに並んでいた。
それに気付いたときには、私もイシダ氏もかなり先まで進んでしまっていた。
東名高速付近の集合場所に到着し、土手の上で後続を待っていると、先ほどの平原氏に続き、タマル氏がやってきた。
ここの土手に上るところのゲートすり抜けで立ち往生して泣きべそをかいていた平原氏はタマル氏の登場で落ち着いたようである。

土手の上から見る河原の表情は先日の台風の影響ですっかり変わっていた。
しかし、その土というか砂利というか、それを見た瞬間、タマル氏は突如狂ったように走り出した。その激しい走りは今日を心待ちにしていた様子が伺える。その思いはヒラハラ氏の比ではなかったようだ。

我々はメインスタンド(そう呼んでる場所)でとりあえず荷物を下ろし、準備をしている間もタマル氏は走りつづけた。まるで土手で思いっきりはしゃぐ犬のように。
しばらくするとマッツーそして青山隊長が到着し、さらにはジェベルの吉田氏、MEGA峠所属のXRフジイそして、先ごろFXDXを新車で購入した長南氏も駆けつけて総勢9台となった。

それでもタマル氏は休むことなく、柔らかい砂地と大砂利に苦戦しながらも我々にパフォーマンスを披露していた。

時間が経ち、ただ走っているのが飽きてきた我々はチーム分けをしプチ・エンデューロ(20分)を開催することにした。念入りにコースが検討され、厳密に「グーパーじゃんけん」でチームが決定した。

 

●第一ヒート

Aチーム: ヨシダ→タマル→フジイ→アオヤマ

Bチーム: イシダ→マッツー→Mac→長南

ヨシダ氏とイシダ氏でスタートした「一国峠プチ・エンデューロ大会」は一週約50秒〜1分のコースとなった。最初の2〜3周で約1周の差をつけて順調に周回を重ねるイシダ氏に対し、ヨシダ氏は2周でタマル氏へとバトンタッチした。
しかし、タマル氏は気合が入りすぎて、最初の土のウォシュボードで転倒。
その差は2周に広がった。
Bチーム第二ライダーのマッツーも無難に5分を走りきるときには、Aチームはフジイ→アオヤマと短い周回でライダーチェンジを繰り返した。
そしてBチームの第三ライダーMacも大きなリードに守られ余裕の走行で無難に乗り切り、最終ライダーの長南氏へつないだ。その間、再び最後に登場したタマル氏は焦りから再度転倒をし、Bチームの勝利は決定的となった。タマル・アオヤマと一国峠いや一国オートでON/OFFを通じて代表する選手が同じチームに居たにもかかわらず負けてしまった原因は、タマル氏の一人相撲だった。
レバーを半分折りながら全身砂だらけで、壮絶な試合を振り返りタマル氏は、「もう帰ろうかな?」
などと弱音を吐いていた。そこで、このままでは気の毒なので、コースを変えて第二ヒートに入った。

 

 



●第二ヒート

第一ヒートと同チーム・同順番でスタートした第二ヒートは意外な展開となった。
予定では第一ライダーのイシダ氏が大差を付けて、それを守りきる作戦だったBチームは、苦戦しているイシダ氏を見て、動揺した。
砂のウォシュボードはCRMが苦手らしく、スピードが乗らない。さらには、土のウォシュボードの進入で転倒しヨシダ氏との差は無くなった。早めのライダーチェンジでコースに出たタマル氏はイシダ氏をかわし、本日はじめてAチームがリードした。
そのリードを保ったままAチーム・アオヤマ氏とBのMacが僅差でスタートした。
その直後、砂のウォシュボード入口でエンストしたアオヤマ氏をかわしMacがリードするものの、最後のジャンプ台脇のS字で転倒、またアオヤマ氏に交わされた。
Bチームは長南選手にバトンタッチし追い上げると、Aチームもヨシダ氏でリードを保っていたが、背後から聞こえる長南選手のCRMのイカした排気音でプレッシャーを感じたのか、ヨシダ氏には苦手な砂ウォシュボード入り口でコースアウト。再びBチームが先頭に立った。Aチーム・タマル氏に交代して追い上げるものの、Bチームはイシダ氏に再度つないで、僅差で勝利を物にした。
第一・第二ヒートともBチームが勝利し、完全勝利のハイタッチをした。
これを見てタマル氏はいらつきタバコをプカプカしていた。

 

その後、詰めの甘さを痛感したタマル氏は、精神から鍛えなおそうと決心し、子分(平原氏)の指導に専念した。もたつく平原氏を走って追う姿は我々に感動を呼んだ。
その光景を見て、涙するアオヤマ氏、応援にバイクで駆け寄るイシダ氏、JUMPの練習をするマッツー、TT250に見惚れるMacと、一国峠のこの美しい友情ドラマは1時間にも及んだ。これで、かなり平原氏は上達(?)しただろう。今後は一人でこのコースで練習をするに違いない。

10回以上コケたタマル氏はすねを腫らし、膝には打撲跡、その他筋肉全般の疲労とさすがに若くない自分を認識させられたようだ。

おわり。

■写真集■

■おまけ資料■
誰がどこでコケたのか?