開催日:2001/09/02 SUN
参加者:石田会長(DR250S)・エレック斎藤(Serrow)・マッツー(CRM250)・Mac(TT250R RAID)
目的地:富士山・マッツーの丘
今回はデジカメを会社におき忘れた為、初心に帰ってこの筆一本でのレポートとなることをあらかじめご了承いただきたい。
週末の天候不安から、一度は中止となった富士山アタックは、直前天候回復で急遽復活となった。
ぎりぎりのAM5:55に海老名SAに到着したMac+TT250R RAIDはすでにベンチでくつろいでいるメンバーを見つけた。
その表情から、我慢汁バリバリの石田会長。初参加で意欲を見せるエレック斉藤。(斎藤氏は電機系の仕事をしているのでエレックというファーストネームに今決まった)
そしてわれらがアイドル マッツー(26歳 独身 恋人募集中)。
一国峠に対抗して新たに発足した「MEGA峠」のリーダー・ME06フジイは、強く参加を希望していたが、諸般の事情で不参加となり、合計4名での富士山アタックとなった。
シリンダーヘッド部分からのオイルがにじみ出て、不安なTT250Rだが、最悪の場合は石田会長が一緒に居るという安心から何の不安も無く、海老名を出発した。
今回はタマル氏もアオヤマ氏も居ないので、高速道路では大人の走りが期待できた。
だれも、飛ばす人が居ないからだ。
しかし、厚木を過ぎて、東名高速が二つのルートに分かれる場所で異変が起こった。
Macは先頭を走り100km/h巡航で、比較的綺麗な右コースを選択しウィンカーをあげて車線を変更していくと、二番手の石田会長はそのまま左コースを選択していた。
しかも、Macを見て微笑んでいるその瞳には炎が。(星飛雄馬状態)
足柄SA手前の合流地点まで約20〜30kmのバトルの開始である。
この右と左のコースは時々接近してお互いに相手が見える場所が何箇所かある。
石田氏はやや前方でMacが伏せて頑張っているのをせせら笑うかのようにリードを保つ。
合流直前のトンネルは風も無く、やや下りということで、Macは最後の力を振り絞り、アクセルを全開にした。
そして合流地点。
石田氏は50mほど先に合流地点に到着した。
「畜生! 今日も負けか!」
「TT250R RAIDではもはや限界!何か手を打たなければ、、、。」
そう心でつぶや居ているうちに御殿場ICに到着した。
御殿場ICからは籠坂峠を超えて、いつものセブンイレブンで朝食&昼食の買い出しを行った。ここで気づいたことだが、石田会長はモトクロスタイヤをこっそりと履いてきていた。
所詮我々はBridgestoneのTW302やDUNLOPのD605などのON/OFF兼用タイヤを履いているケースが多いが、石田会長の気合が十分に伝わってきた。
給油後、お決まりの中の茶屋から林道が始まった。
前日にアオヤマ氏に地図を書いてもらい、名所「マッツーの丘」までの道を暗記していた。
いつもなら閉まっているゲートがこの日は空いていて、しかも、マッツーの苦手な「どぶ越えゲート」も横に抜け道が出来ていたため、我々は汗をかくことなく「マッツーの丘」にたどり着いた。
台風11号の影響で湿った路面はグリップが良くて通常の林道ではGOODだったが、マッツーの丘ではこれが裏目に出ていた。
表面の砂がすべて流され、強烈なわだちが斜めにコースを横切っていた。
最初に登ったMacはそのレイドのすばらしいトラクション性能のおかげで、難なく登ることができた。
次のマッツーは、これまで登りきったことが無い。
はじめての成功をかけたチャンジ。
前半の急勾配をこなし、切り株付近で足を着いたものの、何とか登りきった。
彼の目には涙が光っていた。
エレック斎藤はレポートでこの「マッツー丘」を知り、チャレンジを希望しており、今日その念願がかなった。
セローでのチャレンジは途中脇にそれて体制を崩したが、上りきった。
石田会長もワダチに苦労しながらも上りきった。
「ここが有名なマッツーの丘か」
エレック斎藤も感無量の表情を浮かべていた。
丘の上で休憩をしていると、突然マッツーがヘルメットを被り始めた。
「何するの?」
「完全制覇を目指して、再チャレンジします。」
勇ましく応えたマッツーは、このグリップの良い状態で完全制覇をしないと次回はどうなっているか分からないという彼なりの計算で再チャレンジを試みることにしたのである。
裏道からくだり、一旦丘の前で止まり、呼吸を整えて、スタートした。
このとき、回転数が低くさがエンジン音から用意に想像できたが、案の定、最初の急勾配を登れず、立ち往生+転倒といういつものマッツーを期待に応えて演じて(?)くれた。
丘の上では、観客が大笑いである。
笑いながらその後の様子を見守っていると、これもまたいつものように助けを呼んでいる。
そして、いつものように石田会長が駆けつけ、バイクを引きずり下ろした。
体制を立て直し、もう一度チャレンジするものの、やはり駄目。
Macが丘の上から、「早く上がってきて、次は俺にCRMでチャレンジさせてくれよ!」
そう声をかけると、マッツーはチャレンジを止め、下の平らなところへマシンを止め、Macを呼んだ。
「ほら やってみろよ! おめ〜じゃ無理だよ」
マッツーはそう心でつぶやきながら、丘の上のMacを手招きしていた。
仕方なく、ヘルメットとグローブを持ち、丘を下りてCRMに跨ったMacはそのシートの高さからキックすら難しいことに気づかされた。
「これでは、坂の途中で止まったら、すなわち転倒確定」
そう感じた。
何とかエンジンをかけて、丘の下まで行き、息を整え、いざスタート。
高めの回転数で前半の急勾配を登り、その勢い余って、ややフロントを上げながら頂上まで登りきった。
完璧なライディングだった。
まるで、小林直樹選手の模範演技のような見事なライディングだった。
その後、調子に乗りSerrowでチャレンジしたMacは頂上付近の切り株に左横下をぶつけながらの危ない状態での登頂となった。
気づいてみると、チェンジペダルがグニャリと曲がってしまっていた。
「ヤバイ!」
咄嗟にそう思ったが、石田会長が瞬時に工具で元に戻してくれた。
そして、石田会長もSerrowでチャレンジ。
危なげないライディングで「これ楽だね〜」と余裕をかましていた。
小休止後、我々はマッツーの丘の先にある、「魔の五号目」を目指してチャレンジすることにした。
以前は途中を雪で阻まれて、断念したコースである。
今のこの季節なら雪は考えられない。すなわち五号目到着という方程式しか頭に無かった。
以前経験した強烈なゲレ場をひたすら進み、全開の中断ポイントも越え、四合目にあたる広場に到着した。
ここから数本の道があり、どこが五合目に向うのかが分からなかったが、キノコ狩りらしい熟年カップルが「こっちだ」と教えてくれた。
今日からこの広場を「カップルの広場」と名付けることにした。
このカップルの広場から先はさらに強烈なガレガレ状態にさすがのMacもエンストの連続だった。写真でお見せできないのでが残念だが、歩いて登るのも苦痛になるような大きな溶岩がゴロゴロとしている。
勾配もきつい。
「この道を戻ることは避けたい」
「何とか五合目にたどり着きたい」
「進むのも地獄、戻るのも地獄」
こんなことを考えながら、先を進むと、先頭の石田会長が立ち止まっている。
ここで予期せぬ事態が我々を待ち構えていた。
(期待を持たせる、このTBSのようなパターンを今回は取り入れました。)