開催日:2001/7/1

目的地:金精峠

参加者:FXDXアオキ・隼イナバ・FZRヤジマ・RAIDゴーストライダー・Mr.Mazyora

 

 

天気が危ぶまれていた久しぶりのオンロードツーリングは予想を覆して梅雨とは思わせない晴天となり、「夏のツーリング」を味わうことが出来た。

800に関越自動車道には、FXDXFZR1000TT250RSuperMazyora1200Rと様々な種類のバイクが集まり、久しぶりの「金精峠」に向けての出発となった。

 

今回TT250R Raidはキャブセッティングを兼ねたツーリングとなった。

ここ数週間キャブレターがしっくりこないTT250Rは、先週思い切ってジェットニードルの変更を試みた。1/2開度付近のもたつきを解消するため、ジェットニードルのクリップを一段上げることが目的だったが、開けてびっくり、クリップ位置は最上段になっていて、これ以上クリップでの調整は不可能。

したがって、ジェットニードルを交換する羽目になってしまったが、このジェットニードルには番号が消されているため、何番なのかが判らない。

NAPSでは取り寄せに1ヶ月かかるというし、、、。

仕方なく、一国オートの「生き字引の内山氏」に訪ねたところ、川崎にある「ホマレモータース」というカワサキ専門店(?)なら色々と揃えているかもしれない。とのアドバイスをいただいた。

早速、行ってみると、店のオーナーさん(?)が一言「TT-Rならこれを使ってみてはいかが?」ということで、90FTT90FTS2本をゲットし、そのうち90FTSのクリップ3段目(メインジェットは112のまま)に装着してのテストツーリングとなった。

心なしか、街中では快調なふけあがりを見せていたので、金精峠での峠道を楽しみにしてのツーリングだった。

 

高坂SAから沼田ICまでの約90kmの高速走行でトラブルが発生した。

FZRと高速で快調に走行するMr.Mazyoraは、「ミシッ ミシッ」というヘルメットから異音がすることに気付いた。

「シールド? 何?」

不思議に思いながら走行中に手で確認をするものの、特に異常なし。

赤城高原で休むため、後方のメンバーに合図しようと、振り返った瞬間、「バリッ」といってマジョーラ色のヘルメット部品が後方へと飛んでいった。

「何? シールド?」

手で確認したが、問題ない。

すると、ヘルメットの上についているエアダクトのカバーだった。

まるで、かつらが飛んでいくように、、、。

「うえっ!」

「すると、その部分は塗装が無くて黒い地肌? ガックン!」

落ち込んだまま、沼田ICを下り、出たところのLOWSONで休憩した。

早速ヘルメットを脱いで、無様な頭を見てみると、綺麗に玉虫塗装がされている。

塗装屋さんは、このダクトをはがして中にまで塗装をしてくれていた。

残された両面テープの残骸が惨めだったが、とりあえず「ハゲ」は避けることが出来て一安心だった。

この沼田付近は群馬県ということもあり、気温が上がる。この日も36度と予想されており、朝9時だというのに、猛暑の様相を呈していた。

「早く、金精峠に上って、涼みたい」

みんなの希望はこれだけだった。

78kmほど平凡な道を過ぎると、椎坂峠になる。

やや路面は悪いが、車をパスすると、のんびりとしたワインディングが5kmほど

続く、この辺になると断然涼しくなり、さっきまでの下界の暑さを忘れることが出来る。

そして、ライダー人気の高い老神温泉などを越え15kmほど平凡な道が続くが、この辺で「涼しさ」から「寒さ」に変わってくる。メッシュジャケットでは痺れてくる。

さらに金精峠に入り丸沼高原の丸沼湖の先の茶屋で休憩したときには、「冬」になっていた。

ここで、休憩をしていると、突然ワインレッドの隼が我々の駐車スペースに現れた。イナバ氏である。集合時間に遅れたため、後を追ってきたのだ。恐るべし隼。これまでも、集合場所に突然現れるイナバ氏だが、途中で突然現れたのは初めてである。今後は恒例になるかもしれない。

茶屋では冷たいものを欲しがる人は無く、炭火で焼かれた「串芋」で身体を温めた。あまりにもの寒さにカッパを着込む人もいたほどだった。

この茶屋から数キロで金精トンネルがあり、この地点が標高約1900m。寒くてあたりまえだ。

 

TT250RFCRキャブは標高が上がるにつれ、ブスブスいい始めていた。

標高1000mを越えると、ふけあがりが寂しく、やっとこ上っている状態だった。

「やはり濃い。もっと、薄くしなくては、、、。 次回はJNのクリップを一段上げよう」そう心に誓った。

 

金精トンネルを抜けると、10kmほどで中禅寺湖まで下ることになる。中禅寺湖で標高約1500m。このあたりが一番気持ちよく走れる気温だった。

いろは坂の下りでは、FZRも隼もそのポジションと傾斜の関係で、苦痛のライディングとなった。また、FXDXアオキ氏は苦手とする「いろは下り」に痺れまくっていた。

清滝から日光宇都宮道路には入らず、左の国道に入り、しばらく行くと、「やしろの湯」の看板が登場する。

その看板の指示に従い、県道277号(小来川清滝線)に入るとすぐに「やしろの湯」は現れる。

時間もちょうど昼だったので、ここで入浴&昼飯ということにした。

公営のこの温泉施設は小奇麗で料金も¥500と割安だった。

内風呂・低温サウナ・露天風呂を一通りの風呂を備えており、リンスインシャンプーも備え付けであったので温泉を満喫できた。さらに快適に風呂上りを演出してくれるものと言えば、綺麗なTシャツと短パン、短パンを持ってきているのはMr.Mazyora一人だった。

風呂上りには、休憩場に陣取り、普通はビールといきたいところだが、わたしの目にはそれよりも魅力的なものが入ってきた。

「りんごジュース」である。「りんご牛乳」というひともいる、それは牛乳のビンに詰められた昔懐かしいものだった。「こんなの、まだあったのか?」そうこころで叫んで飲み干した。間もなく風呂から上がってきたイナバ氏もまったく同じことを言って、程よく冷えた「りんごジュース」を飲んでいた。

昼食は「まいたけてんぷら付き ざるソバ」¥1,000.

FZRヤジマはいつも、人と違うものをオーダーして失敗しているが、この日も一人だけ「ざるラーメン」をオーダーし失敗したと言っていた。

あまりにも快適な走行が続いた為、疲労が少なく、昼寝を必要としなかったため、長居をせずに出発となった。

 

ここで、TT250Rには抜けの良いレース用のサイレンサーを装着し、チャックすることにした。本来は、ここからは日光宇都宮道路で宇都宮まで向かうのが定石だが、TT250Rのセッティングをチェックするには峠が欲しかったため、清滝には戻らず、この県道で鹿沼まで向かうことにした。

 

スタート早々標高800mの滝ヶ原峠の登場である。

ダートが現れたときには、一瞬の喜びとメンバーへの気の毒な気持ちとが入り混じり複雑な心境だったが、幸いにも10mほどで、舗装路に変わったのでよかった。(残念だった)

しかし、曲がりくねった細い道と路面に散らばる砂や枝で、FXDX・隼・FZRは痺れるコースとなった。

スポーツスターに乗るゴーストライダーは器用に、リーンアウトでコーナーをこなし、TT250Rのマックを追走しながら楽しんでいた。

5kmほどで、この獣道は終わり、道は細いがあとはのどかな杉林と田園風景の田舎道となった。

県道14号(日光鹿沼線)に入ると、気温は上がり、久しぶりの「夏」が帰ってきた。

この道を約30kmほど走行し鹿沼市街地を抜けて東北道・鹿沼ICにたどり着いた。

途中のコンビニで、マックはTT250Rを下りFXDXへ乗ることになった。

そのためか、FXDXを奪われたアオキ氏は無謀にもFZR1000に乗ることにした。

「市街地+FZR+夏」

この方程式の応えは、「地獄」であることは誰でも知っていることだが、アオキ氏は知らなかったようだ。

鹿沼市街地を抜け、鹿沼ICから東北道に入り、次の休憩地・佐野SAへ向かった。

 

のんびり田舎道での憂さを晴らすように、FXDXSuperMazyora1200R・隼の3台はハイペースで車を縫うように走行していた。

隼の背後にぴったりと付き160km/hで走行していると、前の車が道を空ける為、ウィンカーを光らせた。

「チャンス!」

FXDXで隼を一瞬でも抜きたかったので、早めにアクセルを開け隼を追い抜こうとした瞬間、「ブォ〜ン」と珍しくマウラー音を鳴らして消えていった。

そんなことをしていると、すぐに佐野SAに到着した。

日陰のベンチで涼んでいると、いろいろなラーダーがやってくる。

どのバイクが一番良いのだろうと考えると、答えは無いことに気付いた。

GoldWingで白バイ隊のコスプレで乗ろうが、素肌にベスト姿でニンジャに乗ろうが、人それぞれであり、現に我々もスーパースポーツから古いスポーツ、オフ車、ハーレーでもFXDXSportsterとまったく違う趣向のバイクが揃った。

そして、自分のバイクが一番良いと誰しもが思っている。

そんなことを思いながら、最後の休憩地、蓮田SAに向けて出発した。

 

TT250Rのセッティング

JN90FTS 三段目 

MJ112 

ACTwinAir 

MRSV(レース用サイレンサー)

 

蓮田SAまでの高速走行ではこれまででは一番の性能を発揮し、風が強い中149km/hをマークした。しかし、峠での若干のもたつきと静かなサイレンサーを装着することを考えると、JNのクリップ段数を一番上にすることにした。これで決まって欲しいと願いつつ、家路へ就いた。

 

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● 金精峠アドバイス