記念すべきMegaRideTouringClub 第50回記念ツーリング

 

開催日:2001/2/25

目的地:西伊豆・戸田

参加者:CBトクムラ・XJRイナバ・真澄ちゃん・Monsterキモト・Mr.Mazyora

 

この日は一日中天気、降水確率0%、気温は低めだが絶好のツーリング日和と思われた。

出発するまでは、、、。

相変わらず一番乗りのMr.Mazyoraは後続の到着を海老名SAで待っていた。

二番手は真澄ちゃん。本日はBUELL M2 Cyclone「通称:真澄スペシャル」で登場した。

到着早々、ヘルメットを脱ごうとしている真澄ちゃんに見知らぬライダーが近づいて来てこう言った。

「このBUELLは早いですね。エンジンいじってるんですか?」

すると真澄ちゃんはすかさず、

「ノーマルですよ」

「え〜? 何でそんなに早いのですか?」

「アクセルを戻さないからです。」

朝一番で川崎ICから海老名SAまでバトルをしてきた、Buell S1のライダーにクールに告げると、満面の笑みで「今日は幸先いいぞ!」という顔をしていた。

続いてDUCATI M900のキモトッチが到着し、すぐあとに久々の参加となる真紅のCB1300に跨ってトクムラ氏が到着した。

9時を回り、今日のメンバーを締め切ろうと思った時、「よかった! 間に合った」と背後から声がした。こちらも久々の参加になるXJRイナバ(弟)氏である。

前夜AM3:00まで仕事をしており、今日のツーリングに参加するため、ライディングウエアに着替えて仮眠をとり、辿りついたということである。

毎度のことながら、MegaRideHomePageを見て突然参加してくれる方々がいることには喜びを覚える。

雨男の称号を欲しいままにしているCBトクムラ氏は「今日はさすがに(雨は)降らないでしょう」と自信たっぷりに言っていたが、内心私は「通り雨はありうる」と覚悟した。

9:15頃に海老名SAを出発して沼津に向かう途中、秦野中井を過ぎた辺りで案の定にわか雨にやられてしまった。

恐るべしトクムラ氏の雨乞い効果。トクムラ氏はアフリカなどの降水量の少ない地域に行けば「神」と崇められるに違いないと思った。

しかし、雨が止み路面が乾くと、SuperMazyoraは怒涛の走りを見せた。今回は真澄ちゃんとのバトルを想定して、フルフェイスで挑んだことにより、最高速200km/hで真澄ちゃんを追撃出来ると思っていた。しかもリアサスのWhitePowerが「行け行け」と後押しをするため、知らず知らずのうちに200km/hに到達してしまう。

しかし、高速コーナーでは若干怯んでしまい180km/hくらいの進入になってしまう。ところが、真澄ちゃんはそのままのスピードでしかも車を縫うように走行するのを見て、戦意を喪失した。やはり彼はキチガイだった。筋金入りのキチガイだった。いいや38歳という年齢を考慮して「キチガイおじさん」ということで決定しておこう。一国オートには切り込み隊長のアオヤマ氏といい、BMWA氏といい、とにかくぶち切れている人が多い。

紳士的なわたしなどは、彼らにすれば「ハナタレ小僧」というこになるのだろう。

 

沼津ICを出て、コンビニで休憩して西伊豆の戸田港に向かうコースを下田街道と決めて、国道1号〜国道136号と進んだ。

ある程度予想はしていたが、やはり渋滞だった。(次回は避けたい)

特に国道1号線の渋滞は激しく、すり抜けをするには濡れている路肩を走らなければならなかった。この辺りで全員のマシンは思いっきり汚れてしまった。

韮崎付近から右に折れ、海沿いの県道17号(沼津土肥線)に入った。

途中は大型車がすれ違うことが難しそうな細い道になるが、一方ではセンターラインのある綺麗な道も多く、なかなか乙なコースだった。日が射してきて気温も上がり正に「春の先取り」という感じだった。

細い道もある為、観光バスは来れない。したがって、車はパラパラ。(意外とおいしい)

ガラガラの連続コーナーを満喫しながら走行していると、バックミラーに誰も写っていないことに気付いた。さっきまで1m背後には常に真澄スペシャルがプレッシャーをかけてきていたのに。

ちょっと待っても来ないので、「トラブルだ!」と心を弾ませた。

心を弾ませるのはライダーとしてでは無く、このレポートを書くための取材班としての別の心である。内心は心配で仕方ない。

戻ってみると、路肩に寄せられた「真澄スペシャル」がガス決らしいということだった。

ベテランライダーには有るまじき事態に喜んで写真に納めた。

 

結局、カソリンはそこそこあることが解り、すぐエンジンもかかったことから、キャブの詰まりらしいということで、原因ははっきりしなかった。

そこで私は、真澄ちゃんに言った。

この先でトラブルと厄介なので、「一国オートに電話してトラックでとりあえず向かってもらいましょうか?」

「・・・・」

 

本来は先っちょにある大瀬崎で昼食をとろうとしたが、海以外何も無いこの辺りでは何の施設も無く思わず通り過ぎてしまった。観光バスが無い代わりに大した施設も無いのがこのコースの特徴である。

仕方なく戸田漁港を目指すことにしてひたすらワインディングを楽しみながら走行した。

戸田漁港ではすぐに「深海料理ウオシゲ」という看板が目にとまった。

迷わずバイクを停め、やや古めの食堂に入ってみると壁に貼られた短冊メニューで料理を探した。

私とイナバ氏は「ウオシゲ定食」をオーダーし他のメンバーは「天丼」をオーダーした。

なかなかの味に一同は満足し修善寺目指して県道18号修善寺戸田線を走行した。

このコースは久しぶりのそして今年初めての「Mega Ride Best Winding」に認定することを決めざるを得ないコースだった。

適度な連続コーナーな何とも言えない。S字コーナーが多く、よそ見をしていたら突っ込みそうな雰囲気である。でも楽しい。

お寿司でいうならインドマグロというところだろうか。

口に入れた瞬間、そのおいしさに感動が湧き上がり思わず「ん〜」と声が出てしまう。というそんなコースだった。しかし、常に1m背後には真澄ちゃんにぴったりとマークされており、笑われているような感じだった。

修善寺までの約20kmを一気に駆け抜けた。いつもならハンドルにしがみつき、歯を食いしばって走行するコースだったが、今回はWhitePowerががっちりと路面に食いついて離れようとしない。これも感動ものだった。

スポーツスターには絶対お勧めのカスタムである。いろいろと手を加えたが、スポーツスターのカスタムの順番で正解は

1.マフラー(音を楽しむ)

2.キャブ(パワーを楽しむ)

3.リアサス(乗り心地を楽しむ)

4.ブレーキ(普通に停める)

と以上だけで十分ではないだろうか?と今回はリアサスがBest3にランクすべきと感じた。(これを見つけるために3年かかった)

 

修善寺の繁華街ではソバ屋で並ぶお客さんの風景があちこちで見られた。

修善寺からは県道12号で伊豆スカイラインの冷川ICを目指した。

ここでちょっと道を間違えてしまったが裏道でごまかした。(誰も気付いていないだろう!)

この辺りから路面が濡れ始めた。地獄へのプロローグである。

伊豆スカイラインでは気温がガクッと下がり霧が出始めた。朝より寒い。水しぶきと霧が視界を奪い、地獄のコースと化した。

命からがら亀石峠で休憩したときには全員が衰弱していた。熱いコーヒーで身体を温めていると、日が差してきて気温が上がった。

「何だ、そういうことか?一時的なアンラッキーだったのか。」

楽天家のわたしはそう思った。しかし、熱海峠方面のどす黒い雲は気がかりだった。

光合成を済ませどす黒い雲に向かって勇敢なライダー達は出発した。

山伏峠・韮山峠・玄岳と進むにつれて霧が深くなりそのうち雪が降り出した。

雪が風に飛ばされてきているのでは無く、本当に雪が降っていた。

「何で雪なの?何で? この後真澄ちゃんは口癖に言っていた」

熱海峠の料金所付近では路肩にうっすらと積もっていた。

ここで、トラブルが発生した。キモトッチのMonsterのエンジンの調子が悪くなってしまった。でも何とか走れるので先を急ぐことにした。

熱海峠から箱根ターンパイクに向かう道はさらに地獄のような霧と雪に攻められた。

箱根ターンパイク入り口でMonsterは片排状態になり、キモトッチは青ざめていった。

イタリアの陽気なマシンは高所と雪が苦手らしい。

箱根ターンパイクの急勾配を下りはじめると、霧はさらに深くなり、視界がさえぎられた。

ところが、いくらシールドを拭いても、視界がよくならない。前の車のテールランプも見えないほどだ。不思議に思い、シールドを上げると、容赦なく霰(あられ)が顔面と目を襲ってくる。シールドの内側をグローブで拭ってみると、何と凍っていた。

シールドの内側に付いた息が凍って視界を妨げていたのである。

シールドを閉めても地獄、開けても地獄という状態である。

伊豆スカイラインに来るまでは、最高のツーリングだったのに、、、。

コース選択を誤ってしまった、私の責任である。伊豆を甘く見ていた。

もしここに青山さんが居たら「もう寒くて走れな〜い」とぶりっ子発言が出たことだろう。

 

何とか小田原まで下りて来て料金所で停まった時、Monsterは息を引き取った。

寂しげな表情で料金所を手押しで越えてきたキモトッチと愛車Monster

わたしは、思わず十字をきって神に祈った。

キモトッチはヒューズやプラグキャップを点検し、何とか息を噴き返らせようと努力した。工具も無いまま。

再度セルを回してみると、Monsterは何事もなかったようにDUCATIサウンドを響かせた。

真澄ちゃんは「プラグキャップが緩んでたんじゃない?」などと言っていたが、そうではない。私の祈りがJesusに通じたのだ。

小田原厚木道路の途中にある大磯PAで休憩した時、周りのバイクやライダー達は全然汚れていないことに気づいた。

やはりコース選択のミスを痛感した。しかも周りからはSuperMazyoraのテールランプが霧の中で暗くて見えないというクレームまでつけられてしまった。

私は責任をとって、テールランプをLEDにしようとこのとき決心した。

Monsterは一国オートに診察に向かう為、ここで解散となった。

タンクの小さいわたしは一足先に海老名SAで給油をしていると、本線を黄色系のジャケットを着た。CBXJRが過ぎていくのが見えた。一生懸命手を振ったが気づく様子は無かった。

横浜ICから保土ヶ谷バイパスを経由し国道1号線で一国オートに向かう途中、RGガンマと出会った。元気に走るそのガンマを見て、やはり真澄ちゃんは吹っ飛んで行った。後で聞くと「目の前の白き煙が邪魔だった」と訳のわからないことを言っていた。

ここであることに気づいた。

真澄ちゃんは飛ばした後、私が近づいたのを確認してさらにかっとんで行く習性がある。

しかし、真澄スペシャルには右側にしかバックミラーが無い。頻繁にミラーで後ろを確認している。したがって左背後から迫り一気に抜き去れば可能性はある。というセコイ作戦だった。

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