CLUB PLAIN 発足式
開催日:2000/12/30・31
参加者:有志17名
その日の集合は昼12:00に鎌倉の「ナギサ」というレストランと聞いて、一国レーシングチームでは、「遅すぎる! しかも海岸線の直線だけではつまらない!」という異論を唱えているものがいた。真澄ちゃんである。
その真澄ちゃんの「思い」に応える為、若手ライダー(キモト・マツナガ・Mr.マジョーラ)は付き合うことにした。
待ち合わせ場所は、AM9:00 横浜新道入り口PA。
ほぼ時間通り到着すると、そこにはすでに、FXRS・BUELL S1W・S900の3台が寒さをしのぐように寄り添って駐車してあった。
なんと言っても、最低気温が2度、明日はほぼ雨模様。
この状況の中、バイクで行くのはあまりにも無謀と思われた。
しかし、これもライダーの宿命か?
今回は参加していない、FXDXアオキがもし居たら、死んでいるに違いない。
そのぐらい寒かった。
PAでバイクを停め、中に入ってみると、真澄ちゃん・キモト氏・マツナガ氏がコーヒーを両手で包んで震えていた。
マツナガ氏は相変わらず、ライダーズジャッケットのみの軽装だったことに驚いた。
彼は、先のBlueSkyHeavenの時も台風の最中、テントの中で、皆が寒いと言って震えている中、Tシャツ・短パン・サンダルに着替えてくるようなKichi-Guyなのである。
彼は、振るえながら軽装をすることに喜びを感じている。
しかし、前回の忘年会で「一国オート 副隊長」に任命されているので、これ以上、彼のボケ話は差し控えたい。
PAで4名が集合し、「どうするの? やっぱり(バイクで)行くの?」と言い合い、それに対して誰も明確な応えを提示しなかった。
「出来ることなら、車にしようよ!」と皆が望んでいた。
それらの思いを加味しとりあえず、西湘バイパスまで行くことにした。
バイクのエンジンをかけようとした時、トラブルが発生した。
真澄ちゃんのFXRSからオイルが漏れている。
これを見た瞬間、各メンバーの表情から心理状態が伺えた。
真澄ちゃん「バイク屋に戻って、車で出なおすか? これも神の御心なり」
キモト「やった〜! これで帰れる」
マツナガ「Yes! Yes! 車での旅行になりそうだ!」
Mr.Mazyora「畜生! 折角の走りが台無しだ!」
結局、皆で一旦バイク屋に戻ることにした。
帰り道、国道1号では真澄ちゃんはその喜びを謳歌するように、リアタイヤを滑らせながらの走行になっていた。
横浜の一国オートに到着したのは、AM10:00前、早速Harley-Davidson Master of Technology(若旦那)に見てもらうと、なんと、ブリザーであることが判明した。
「やられた!」
Mr.Mazyoraはその瞬間そう思った。
あの真澄ちゃんがブリザーごときに気づかぬはずが無いからだ。
そこまでして、車で行きたがっている真澄ちゃんの熱い思いに折れ、車を出すことにした。
昼にバイク屋で集合ということで、一旦別れ、家に帰ってみると、子供達が帰省の支度を整えていた。
「おとうさん! 中止になったの? 僕達と一緒に田舎に行けるの?」
その声を聞いた瞬間、目頭が熱くなった。しかし、ぐっとこらえて一言。
「これから、お仕事なんだよ。」
「え〜?」と残念がる子供達。
奥で、にらみを効かせる妻。
その場の雰囲気が気まずくなった時、集合時間になった。
早めに準備を済ませ、車で一国オートに向うと、携帯電話に伝言が入っていた。
何でも、今回の幹事のサイトウ氏がやってきて、「車? 生ぬるい! バイク乗りの集まりに車なんて…! そんな奴にはコンパニオンは付けね〜!」
この発言で他のメンバーは急いでバイクを取りに戻ったとの内容だった。
そうすると、PM7:00まで湯河原にある宿に着けば良いことになり、一気に時間が余った。とりあえず家に戻り、ささやかな修羅場を再度乗り越え、新幹線に乗る家族を近くの駅まで送り届けた。
PM3:00 車で東名〜小田原厚木経由で小田原まで向った。
真鶴方面は相変わらずの渋滞だったので、箱根ターンパイクから湯河原パークウェイで湯河原に向った。
きわめて快調なコースだったが、ライダーはほとんど見かけなかった。
それほど、寒い日だったのである。
PM5:00頃、宿に着き部屋に通された時、真澄ちゃん部隊がほぼ同時にチェックインしていた。
震えるライダー達と薄着の自分。多少アンバランスだが、早速風呂に入ることにした。
風呂にいると、続々と到着するライダー達が震えながらやってきた。
宴会開始時間のPM7:00に浴衣姿で、会場に行って見ると、入り口では豹柄の衣装に身を包んだコンパニオン達が出迎えてくれた。
軽くチェックしたが、平均35点ぐらいだった。
PLAINの三浦代表の挨拶と幹事長シイノ氏の乾杯の音頭で宴会は始まった。
副幹事長のサイトウ氏は車できた私にお酌はしないようにコンパニオンに命じていたが、自然と集まるコンパニオンはいつも私の前に座って酌をしてくれた。
しかし、全員が本当にバイクで来たと聞き、このキチガイ集団のすごさをまざまざと感じさせられた。
その後、気持ち良く酒と料理を楽しんでいると、不愉快な音楽が流れ出した。
「くちなしの花」である。まさか、真澄ちゃんじゃないだろうと思っていたが、やはり真澄ちゃんである。
そして、間髪開けず「すきま風」。
この2曲はうっかり聞いていると同じような曲だが、真澄ちゃんはこの2曲を歌わないと気が済まないという不思議な習性を持っていた。
年齢若干38歳・体重52kg・走りは軽快。なのになぜこの曲?
このアンマッチはプレイン系の木村氏をしのいでいた。
木村氏も見た目とは程遠い、オレンジフレームのBUELL、歌った曲はバブルガムブラザーズの「Wont Be Wrong」。
一国オートとPLAINの不思議な対決は頑固な真澄ちゃんに軍配が上がった。
宴会場での一次会が終わり、部屋に戻ってのニ次会。コンパニオン3名を延長して、狭い部屋でテーブルを並べてのニ次会となった。
この二次会では11時近くまでバイク談義に花が咲き、ライダーならではの宴会を堪能した。なかでも、コンパニオンのリーダー(推定年齢29歳)のパフォーマンスには一同が度肝を抜かれた。
何しろ、欲求不満の塊のようなこの女性が爆発して、席を移ってはド派手な発言で辺りを翻弄していた。
その中で、PLAINの三浦代表や一国オートの若旦那がきわどい写真をパパラッチされていたが、この写真は有効な切り札となることを、参加者は知っている。
PLAINの場合:カスタムなんでも半額券に相当
一国オートの場合:スクータープレゼント券に相当
宴会の後半に証拠写真を焼き捨てていた、三浦代表と、最後まで鼻の下を伸ばしていた若旦那とはここで差が出た。
そして最後に幹事長のシイノ氏より、重大発表がなされた。
この今回の集いを「CLUB PLAIN」発足式にするということで、「CLUB PLAIN」メンバーの証であるワッペンが配布された。ハーレー業界ではその名を轟かせている有名な「TEAM PLAIN」の外郭団体とも言うべき「CLUB PLAIN」はバイクの車種やメーカーにかかわらずバイクを通して、その楽しみを分かち合う集いがその目的だと幹事長は発表していた。
今回の参加者の中にも、モンスターM900のキモト氏が居る。これは我々MEGARIDEにとっても喜ばしい出来事である。
そして、この席で5月のレースに「CLUB PLAIN」として、FXDXでスポーツスターカップ OPENクラスへの参加表明をフジワラ氏はした。
世界的に見ても珍しい、ビッグツインのレース参加は見物である。
それに刺激されて、真澄ちゃんがFXRSで参戦する日もそう遠くは無いと私は確信した。
PM11:00 ラーメン屋のラストオーダーの時間に合わせてお開きとなった。
翌朝、マツナガ氏の携帯電話の着メロで起こされたときにはAM6:30だった。
「よーし、風呂だ!」と大声で独り言を言い放って部屋を出た。
キモト氏はすぐに反応し、一緒に風呂場に向った。
朝の露天風呂はいつもながら爽快である。
天気は辛うじて持っていた。曇り空だが、明るめの曇り空なので、午前中は持ってくれそうな気配だった。
今回宿泊した湯河原「おんやど 惠」の駐車上では十数台のハーレーの暖機運転が始まり、チェックアウトする一般客の注目を浴びていた。
今回17名中、車の私と電車の旅を満喫したセキグチ氏の2名だけがバイクでなかったが、この暖気運転の様子を見て、セキグチ氏は「今回だけはうらやましいとは思わない」と断言して、温泉饅頭を買うために、湯河原の駅で去っていった。
やや早めにスタートした私は、小田原厚木道路の二ノ宮PAで遅めの朝の儀式を済ませ、駐車場に出てみると、本線を通りすぎる「CLUB PLAIN」のメンバーを発見した。
眠気覚ましに持って来いとばかりに、車に乗り、集団の後を追いかけ料金所でほとんどのメンバーをパスしてしまった。
厚木料金所は年末の警戒をする警察官達が大勢集まってミーティングをしていた。
東名に乗り、海老名SAのいつもの場所で待ち構えていると、案の定、軍隊はやってきた。
しかし、半分以下に減っている。
なんでも、節約チームは小田原から下道を選択したことを聞き、カスタムには糸目をつけない人も、こういうところで節約をしているのだな〜 と思いながら解散となった。
私は、そのまま妻子の待つ、故郷の仙台めざし、ノンストップで駆け抜けた。